看護師になって後悔している事

看護師になるからには、人の血を見るのは当たり前、人の死を見ることも当たり前、と覚悟をして、この仕事につきました。 今働いている職場は、総合病院で、重症の患者さんが多い病棟で、特に、癌の末期の方が多いのですが、最初のうちはとまどいながらも、必死で働いているので、先輩看護師に言われるがまま、ついていくのに精いっぱいでした。 癌末期の方の場合、入院された時はしっかり話が出来たのに、どんどん力落とされていくことが分かり、痛みもあるため、痛みを緩和する治療を主にしていくのですが、時に、たった一日で、脳の機能低下で、意識混濁、幻覚や錯覚が起こり、同じ人とは思えない状態になってしまうことがあります。 ご家族もよく面会に来られる場合、もう先が短い患者さんのご家族のお気持ちを考えると、こちらも爽やかな笑顔でいつも接する、ということが出来なかったりします。 一方で、看護師としては良い表情で仕事をしていたいので、そのあんばいがとても難しいです。 癌末期の方と接している間、私はどこかでこの人の死を待っているような気がして、そんな日を待っている自分がとても嫌になったことがあります。 死ぬのは自然なことなのですが、毎日のように人の死と出会うと、それに慣れて、患者さんのケアや亡くなられた後の処置が作業になってしまう自分が怖いのです。 看護師は、患者さんが病院にいる間、最善を尽くし、出来る限り良いケアを提供することが大事、それで十分と言い聞かせたりしますが、自分が深く関わった患者さんが亡くなられると、本当に辛く、精神的なダメージが大きく、まして、解剖室に行くことになれば、その姿を見ることがとても辛いのです。 その方のことが頭から離れず、次の業務に差障ったりして、このまま続けていけるのか、とても不安で、本当は向いてなかったのかな...と思ったりします。